「クフフ、ちょっと捕まってて下さい。ボンゴレ十代目」
「へ?うわぁっ・・・・・・・!!!」
「あっ・・・!!!テメェ待ちやがれ!!!」
「屋根の上に跳ぶとかすげーなぁ!」
「・・・・・・・・・」
おいおい・・・・・・男にお姫様だっこされてるとかどんだけ悲しいんだよ、俺。
骸さんは楽しそうに屋根の上を次々飛んでいく。俺はしがみつくので精一杯。
パイナップルヘアー髪がゆらゆらと動くのををただ見ているだけ。
俺が呆然としていたら骸さんが突然ある場所で止まった。あぁ、ここは・・・。
「遊園地・・・?」
「そうです。ここへ行きたかったんですよ、貴方と一緒に」
「!!!///」
そんな笑顔で言われたら誰だって赤くなっちゃうよ!いや、待って。なんで赤くなるんだ俺。
男に赤くなるとか・・・しかも敵だぞ?ありえない・・・。一番ありえないの俺なんだけどさ。
「そうそう。こちらへ来て下さい、見せたいものがあるんです」
「え?あ、うん・・・」
俺の歩幅に合わせながら目的の場所へ向かう俺と骸さん。
足が長いなぁ・・・羨ましい。
俺がそう思いながらついていくと骸さんが突然立ち止まった。
「寒いでしょう?手を貸して下さい、ボンゴレ十代目」
素直に差し出すと、骸さんは俺の手を握って再び歩き出した。ちょっと恥ずかしい。
目的の場所は観覧車だったらしい。俺の手を握ったまま観覧車に乗った。
「実は午後6時と午後9時に花火が上がるんですよ。それにまつわるジンクスを小耳に挟んだものですから」
「ジンクス?」
「えぇ。そのジンクスというのは・・・・・・・」
「そ、それって・・・///」
「クフフ、そんな顔されたら襲いたくなりますよ」
「いや、やめてください」
『好きな人と観覧車に乗って6時と9時に上がる花火を見ると結ばれるっていうありきりなジンクスです』
骸さんを選びました。
はい、3個目の分岐終わり!
ほんのり下ネタです。得意分野です。(シネ
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